不動産サイトにスパムメールが殺到する原因と防止策
2025/11/20

近年、不動産会社の問い合わせフォームにスパムメールが大量に届くケースが増えています。
1日数十件にのぼる迷惑メールが業務を圧迫し、重要な顧客からの問い合わせを見逃すリスクも生じています。
しかも、不動産サイトは「物件問い合わせ」「査定依頼」「来店予約」など複数のフォームを持つため、攻撃対象になりやすい構造です。
ここでは、不動産サイト特有のスパム被害の原因と実践的な防止策をわかりやすく解説します。
なぜ不動産サイトはスパムの標的になるのか
不動産サイトは、他業種に比べて「公開情報が多い」ことが特徴です。
物件紹介ページでは担当者のメールアドレスや電話番号を掲載していることが多く、ボット(自動送信プログラム)がそれらを検知して自動的に送信します。
また、「見積もり」「査定」「来店予約」など複数の問い合わせ導線があることで、悪意あるプログラムに狙われる確率が高まります。
さらに、集客目的でSEO対策を強化しているサイトほど検索エンジン上で露出が増え、スパム送信者の目にも留まりやすくなります。
つまり、集客に強いサイトほどスパムのリスクも高いのが現実なのです。
スパム防止の基本対策と実践ポイント
スパム対策の第一歩は、問い合わせフォームにreCAPTCHAなどの認証機能を導入することです。
GoogleのreCAPTCHA v3はユーザーの行動を自動的に判別し、怪しいアクセスを遮断します。
次に、同一IPアドレスからの連続送信を制限する設定や、本文に英数字・URLが一定以上含まれる投稿をブロックするルールを設定すると効果的です。
さらに、問い合わせ内容を自動振り分けするメールフィルターを活用すれば、スパムを管理画面で仕分けでき、担当者の確認負担を減らせます。
重要なのは、これらの対策を組み合わせてユーザーの利便性を損なわずにスパムを防ぐ設計を行うことです。

不動産サイト運用者が実践すべき継続的なセキュリティ対策
技術的な設定だけでなく、日常的なメンテナンスも欠かせません。
WordPressなどのCMSを利用している場合は、プラグインやテーマの定期アップデートを怠ると、脆弱性を突かれるリスクが高まります。
SSL/TLSの常時化、送信ログの監視、バックアップの自動取得も必須です。
また、自社で対応が難しい場合は、セキュリティ専門の外部業者やシステムベンダーに監視・保守を委託するのも有効です。
セキュリティは導入して終わりではなく、常に最新の状態を維持する運用が求められます。
スパム対策は、単に迷惑メールを減らすためだけではありません。顧客との信頼関係を守り、正確な情報を届けるための「サイト品質の基盤」でもあります。
安全で信頼できるサイト運営が、不動産DXの成功には欠かせません。
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