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Googleマップが物件サイトに表示されない原因と対処法

Googleマップが物件サイトに表示されない原因と対処法

「物件情報ページにGoogleマップが表示されなくなった」「突然地図が真っ白で反応しない」――
そんなトラブルに直面している不動産サイトの担当者は少なくありません。
地図が表示されないと、物件の立地や周辺環境の訴求力が大きく損なわれ、ユーザーの離脱や成約機会の損失にもつながりかねません。
本記事では、不動産業界の現場経験を踏まえ、Googleマップが表示されない原因とその対処法を専門的かつ実践的に解説します。

Googleマップが表示されない主な原因

GoogleマップがWebサイトで正しく表示されない原因は、主に次の5つに集約されます。

1. APIキーの設定不備

Googleマップを埋め込む際には、Google Cloud Platformから取得したAPIキーの設定が必要です。
このキーが未設定だったり、誤っていたり、有効期限切れだった場合、地図は表示されません。
特に複数ドメインでの利用時は、参照元の設定制限に注意が必要です

2. 請求アカウントの未設定・停止

Googleマップの利用には、Google Cloudの請求設定(課金アカウントの登録)が必須です。
課金情報が未登録、もしくは支払いエラーで一時停止されている場合、APIの呼び出し自体がブロックされ、地図は一切表示されません。

3. JavaScriptエラーやタグの記述ミス

地図表示のためのコードにスペルミスや構文エラーがある場合、読み込みが中断されます。
特に、CMSやWordPressでカスタムコードを挿入する場合、複数のスクリプトとの競合にも注意が必要です。

4. APIの利用制限(レート制限)超過

短時間に大量のアクセスが発生すると、Google側が自動的にリクエスト制限(レートリミット)をかけることがあります。
物件一覧ページで多数の地図を一斉に読み込む構成では特に発生しやすく、これが原因で一部だけが非表示になるケースも見られます。

5. APIの種類間違い・有効化漏れ

地図表示には「Maps JavaScript API」など複数のAPIが関係していますが、必要なAPIが有効化されていないと、マップ表示は機能しません。
単にAPIキーを取得するだけでは不十分で、関連するAPIの選択と有効化が必須です。

 

不動産サイト特有の注意点

不動産サイトでは、1ページに複数の地図を表示したり、カスタムマーカーを使用して物件の特徴を示したりすることが多く、GoogleマップのAPI負荷が一般サイトよりも高い傾向があります。
大量のマップ読み込みがある場合は、サーバー負荷やAPI使用量にも気を配る必要があります。
また、地図情報をキャッシュする工夫や、地図ではなく最寄り駅までのテキスト情報と併用する構成も、パフォーマンス対策として有効です。

さらに、Googleマップの仕様は頻繁にアップデートされるため、数年前に組み込んだコードが今の仕様と合わず動作しないケースもあります。
表示崩れや読み込み失敗が見られる場合は、コードのバージョンやAPIの仕様変更も確認しましょう。
物件検索ユーザーにとって、地図情報は「立地の信頼性」を補強する重要な要素です。
地図が表示されない状態は、単なる機能停止にとどまらず、ユーザーからの信頼損失にも直結します。

トラブルが起きた際は、APIキー、請求情報、コードの確認、APIの使用状況などを総合的にチェックし、段階的に原因を特定・解決していくことが重要です。
Googleマップが正しく表示されて初めて、物件の魅力や周辺環境がリアルに伝わるサイトになります。
トラブルの予防と定期的なチェック体制の構築が、信頼性の高い不動産サイト運営には不可欠です。
詳しくはネオスまでご相談ください。

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